最終確認: 2026/9/16
結論として、一人暮らしの備蓄量は同居家族と同じ「1人1日分」の計算方法を使います。 人数が少ない分、収納スペースの工夫と、体調を崩した時や連絡が取れない時にどうするかを、同居家族がいる場合より具体的に決めておく必要があります。
先に決めること:1人分の水・食料・携帯トイレの量、収納場所、緊急連絡先の共有先、持ち出し袋を一人で背負えるかの4点です。
量は「1人分」で計算する
水は1人1日3L、食料は3日分から1週間分、携帯トイレは1人1日5回分が、公的機関の情報をもとにした計算の基準です。一人暮らしだからといって少なくしてよいという公的な基準はありません。
収納の工夫(農林水産省の案内)
農林水産省の要配慮者と単身者向け食品ストックガイドは、一人暮らしの収納について次のような工夫を紹介しています。
- クローゼットのすきまやベッドの下など、キッチン・ダイニング以外のすき間も活用する
- 収納ケースを家具として使う(頑丈なケースならクッションを置いて椅子代わりにもできる)
- カセットコンロはケースに入れて立てて収納し、カセットボンベは同じ場所にまとめる
部屋が狭い場合でも、量を減らすのではなく、収納場所を分けて確保する考え方です。
一人で運ぶ持ち出し袋
一人暮らしでは、持ち出し袋の中身を分担する家族がいません。政府広報オンラインの防災特集が示す重さの目安(成人男性 約15kg、成人女性 約10kg)を超えないよう、実際に背負って歩けるかを自分で確認します。中身の詳しい分類と詰め方は防災リュックの中身で解説しています。
一人の時にケガをした・体調を崩した場合の備え(当サイトの整理)
同居家族がいる場合と違い、倒れていることに誰も気づかない可能性があります。次は当サイトが整理した確認項目で、公的な一律基準ではありません。
- 緊急連絡先を紙とスマートフォンの両方に記録し、家族や近くに住む知人と共有する
- 勤務先や大家、管理会社などにも緊急連絡先を伝えておく
- 持病・アレルギー・血液型などの情報を、玄関や自室の見える位置に控えておく
- 近隣とのあいさつなど、日頃から声をかけあえる関係を作っておく
- 災害用伝言ダイヤル(171)や携帯電話の災害用伝言板の使い方を確認しておく
外出中・帰宅困難への備え
一人暮らしは、自宅に誰もいない時間が長くなりがちです。政府広報オンラインは、外出時の備えとして、携帯電話、予備バッテリー、LEDライト、常備薬、マスクなどをふだん使うかばんに入れておくことを案内しています。勤務先や外出先から自宅までの経路も、平時に歩いて確認しておくと安心です。
よくある質問
一人暮らしなら備蓄は少なくてよいですか?
いいえ。1人あたりの必要量は同居家族と同じ計算方法です。人数が少ない分、収納スペースを工夫して必要量を確保します。
誰に緊急連絡先を共有すればよいですか?
家族や親戚のほか、近くに住む知人、勤務先、大家や管理会社など、複数の連絡先を紙とスマートフォンの両方に控えておくと、一つの方法が使えない場合でも安否を伝えやすくなります。
防災リュックは自分の分だけで足りますか?
一人暮らしでは分担する家族がいないため、実際に背負って歩ける重さに絞ります。中身の分類と詰め方は防災リュックの中身のページで確認してください。