最終確認: 2026/9/21
結論として、まずは家族が使う端末の数だけモバイルバッテリーを用意し、ポータブル電源は「使いたい機器の消費電力と時間」から必要かどうかを判断します。 国は必要な容量の数値を示していないため、容量の計算は当サイトの計算例で、正確な数値ではありません。一方、選び方と使い方の安全面は、公的機関が具体的に注意を呼びかけています。
先に決めること:充電したい機器と台数、停電中に何日使いたいか、モバイルバッテリーだけで足りるかの3点です。医療機器の電源は自己判断せず、機器メーカーや医療機関へ確認します。
公的機関が示していること
消費者庁は、災害時のスマートフォン等の充電にはモバイルバッテリーが欠かせないとしたうえで、一定数の火災事故が毎年発生していると注意を呼びかけています(2022年8月公表の携帯発電機・カセットこんろ・モバイルバッテリーの使用に関する注意喚起)。政府広報オンラインも、外出時に持つ防災用品として予備バッテリーを挙げています。
ただし、家族何人ならモバイルバッテリー何mAh という公的な数量基準は確認できません。このサイトでも、次の計算は「国の基準」ではなく、考え方を示す計算例として扱います。
モバイルバッテリーの容量の考え方(計算の例)
表示容量(mAh)は電池そのものの容量で、実際にスマートフォンへ充電できる量は、それより少なくなるのが一般的です。どのくらい少なくなるかは製品や使い方で変わり、公的な数値もありません。次の表は、考え方を示すための計算の例として、仮に表示の6割を使えるものとして並べています。実際の数字ではありません。
| 表示容量 | 使える量の例(6割と仮定) | 4,000mAhのスマホの充電回数の例 |
|---|---|---|
| 5,000mAh | 3,000mAh | 約0.75回 |
| 10,000mAh | 6,000mAh | 約1.5回 |
| 20,000mAh | 12,000mAh | 約3回 |
たとえば、スマートフォン1台を1日1回充電して3日使うなら、約3回分が必要です。上の例の仮定では、20,000mAhクラスが一つの参考になります。実際には、お使いのスマートフォンの電池容量(機種の仕様で確認)と、製品の出力・変換の効率で変わります。余裕を見て選び、商品ページの表示や説明書も確認してください。
台数が増えるほど必要量も増えます。家族の端末数、ワイヤレスイヤホンなど充電する周辺機器、ラジオや携帯扇風機のように充電が必要なものも数えます。
低電力モードにする、通信や動画を控えるなど、使い方でも減らせます。ここに示した数値は、確認のための計算例です。
ポータブル電源は必要?
ポータブル電源は、すべての家庭に必要とは限りません。使いたい機器から逆算して、次の順で判断します。
- 停電中に使いたい機器を書き出す(扇風機、電気毛布、照明、調理器具など)
- 機器の消費電力(W)と使いたい時間(h)を確認する
消費電力(W) × 使用時間(h) = 必要な電力量(Wh)で計算する- 同時に使う機器の合計W以上の定格出力があるか確認する
たとえば、30Wの扇風機を8時間使うなら 30W × 8h = 240Wh です。実際には変換ロスがあるため、余裕を持たせて選びます。これは計算の例で、機器の消費電力は本体表示や説明書で確認してください。
在宅で使う医療機器(人工呼吸器や酸素濃縮器など)の電源は、必要量を自己判断で決めません。機器メーカーや主治医、医療機関へ、停電時の対応を平時に確認しておきます。
発電機との違い
エンジンで発電する携帯発電機は、排ガスに一酸化炭素が含まれるため、屋内では絶対に使わないよう消費者庁が注意しています。屋外でも風通しのよい場所で使います。蓄電池式のポータブル電源とは仕組みが異なるため、購入前に製品の方式を確認します。
安全な選び方・使い方(公的機関の注意)
経済産業省と消費者庁は、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池について、選び方と使い方を次のように案内しています。
- PSEマークを確認する。 モバイルバッテリーは電気用品安全法の対象で、販売にはPSEマーク(丸形)の表示が必要です(経済産業省のFAQ)
- リコール対象でないか確認する。 対象の場合は直ちに使用を中止し、販売店や製造・輸入事業者へ相談します
- 衝撃や圧力を加えない。 落としたり、かばんの奥に押し込んだりしないようにします。衝撃を加えた場合は使用を中止します
- 高温・直射日光を避ける。 真夏の車内など、高温になる場所に置かないようにします
- 充電は起きている時に、様子が確認できる場所で行う。 異常な熱を感じたら、すぐに充電を中止します
- 付属のアダプターを使い、コネクターに水分をつけない。
詳しくは経済産業省のリチウムイオン蓄電池の注意点と、消費者庁のリチウムイオン電池使用製品の注意点で確認できます。消費者庁は、異常を感じたら使用を中止することも案内しています。
古くなったモバイルバッテリーや壊れたバッテリーは、他のごみに混ぜて捨てず、自治体の案内に従って廃棄します。
商品を選ぶときの確認点(当サイトの整理)
- 表示容量(mAhまたはWh)と、実際に使いたい充電回数
- 出力端子の種類(USB-C、USB-Aなど)と、手持ちのケーブルが使えるか
- 残量を確認しやすいか
- 重さと大きさ(持ち出し袋に入れる場合は、全体の重さの目安に収まるか)
- PSEマークの表示と、メーカー・販売元が分かるか
容量が大きいほど重くなります。持ち出し袋へ入れる分は、防災リュックの中身で重さの目安を確認して選びます。
保管と点検
保管方法や充電のタイミングは、製品の取扱説明書に従います。防災の日など家庭で忘れにくい日を決め、外観と残量を確認します。膨らんでいる、異常に熱いなどの場合は使用を中止します。
停電時に慌てないよう、普段から使い、ケーブルとスマートフォンの相性も確かめておきます。ライトやラジオの備えは停電対策で必要なもので確認できます。
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よくある質問
防災用のモバイルバッテリーは何mAhあれば足りますか?
公的な基準はありません。計算の例では、スマートフォン1台を1日1回充電して3日使う場合、表示20,000mAhクラスが一つの参考になります。実際に使える量は製品や使い方で変わるため、お使いの機種の電池容量と家族の台数で、余裕を見て考えてください。
ポータブル電源は家に必要ですか?
すべての家庭に必要とは限りません。使いたい機器の消費電力と時間から必要な電力量を計算し、モバイルバッテリーで足りるかを先に確認します。医療機器に使う場合は、機器メーカーや医療機関へ相談してください。
モバイルバッテリーを落としたり、膨らんだりした場合はどうしますか?
衝撃を加えた場合や、異常な熱・膨らみを感じた場合は使用を中止します。リコール対象かも確認し、廃棄する場合は他のごみに混ぜず、自治体の案内に従います。