最終確認: 2026/9/22
結論として、水害対策は「家でできる浸水対策」「車を運転中・水没した時の対応」「外出中の判断」の3つに分けて備えます。 水害対策チェックで自分の状況をチェックした後、それぞれの根拠と具体的な手順をここで確認できます。
先に決めること:自宅周辺のハザードマップ、土のう・水のうの準備、車のガラスハンマーの置き場所、大雨時に外出を控える判断の基準です。
家でできる浸水対策
東京都下水道局は、家庭でできる浸水対策として次を案内しています。
- 雨水ます・側溝の掃除: ゴミがたまっていると雨水が下水道管に流れ込まず、浸水の危険性が高くなります
- 土のう・水のう・止水板の準備: 水深の浅い浸水を軽減できます。ごみ袋と段ボール箱で「簡易水のう」を作る方法もあります。区市町村が土のうを配布している場合もあるため、事前に確認します
- 半地下・地下室の注意: 道路面から雨水が流れ込みやすく、水圧でドアが開きにくくなる危険があります。浸水のおそれがある時は入らないようにします
- トイレ・風呂の逆流対策: 大雨で下水道管内の水位が上がると、道路面より低い場所のトイレや風呂場で下水が逆流する場合があります。排水ポンプ槽の設置などで対策できます
これらは水深の浅い浸水を軽減する対策であり、大規模な浸水を完全に防ぐものではありません。ハザードマップで自宅の浸水想定を確認したうえで、避難の判断を優先してください。
車を運転中・水没した時の対応
国土交通省の資料は、自動車が冠水した道路を走行する際の危険を次のように説明しています。
- 水深が車両の床面を超えると車内に浸水し、電気装置の故障やエンジン・モーターの停止につながるおそれがあります
- 水深がドアの下端にかかると水圧で内側からドアを開けにくくなり、ドア高さの半分を超えるとほぼ開けられなくなります(車内外の水位が同じになれば開くようになります)
- 水流がある場合、車両が流されるおそれがあります
- 水深や道路の端が分からない場所(アンダーパスなど)には進入しません
車が水中に落ちてしまった場合
- 落ち着いてシートベルトを外す(外れない場合はシートベルトカッターで切断する)
- 窓を開けて脱出する
- 窓が開かない場合は、水面より上にあるドアガラスまたはリヤガラスを脱出用ハンマーで割る(フロントガラスと一部のドアガラスは合わせガラスのため割れません。車種ごとに割れるガラスをメーカーへ確認してください)
- ガラスが割れない場合は、車内外の水圧差がなくなるまで待ってからドアを開けて脱出する
脱出用ハンマーとシートベルトカッターは、運転者の手が確実に届く場所に用意しておくよう案内されています。水が引いた後も、感電や発火のおそれがあるためエンジンはかけず、バッテリーの端子(マイナス側)を外し、自動車整備工場等で点検を受けます(電気自動車・プラグインハイブリッド車・ハイブリッド車は高電圧バッテリーがあるため自分で対処せず、整備工場等に相談します)。
外出中の判断
大雨で外出している時は、次の場所・行動を避けるよう公的機関が案内しています。
- 冠水路を車で進まない。 水深や道路端が分からず、車が動かなくなる危険があります
- 川や用水路の様子を見に行かない。 離れた上流の雨でも急に増水することがあります
- 地下や低い場所にとどまらない。 地下室やアンダーパスは短時間で水位が上がることがあります
- 浸水してから無理に移動しない。 避難情報と周囲の状況を確認し、危険になる前に行動します
気象庁の浸水キキクルで現在地周辺の危険度をリアルタイムで確認できます。外出前や移動の判断に活用します。
事前に決めておくこと(マイ・タイムライン)
政府広報オンラインは、洪水のような進行型の災害に備え、家族構成や地域環境に合わせて「いつ」「何をするか」をあらかじめ時系列で整理する「マイ・タイムライン」の作成を案内しています。
- 知る: ハザードマップポータルサイトで自宅周辺の浸水想定・避難所を確認する
- 気づく: 河川水位、雨量、防災気象情報、避難情報など、得られる情報の種類と取得方法を知る
- 考える: 安全に避難する順序を、防災情報が発表されるタイミングに合わせてシミュレーションする。子どもや高齢者がいる家庭は早めの避難を心がける
作成したマイ・タイムラインは、家族と一緒に定期的に見直します。
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よくある質問
土のうがなくても対策できますか?
ごみ袋と段ボール箱で「簡易水のう」を作る方法があります。区市町村が土のうを配布している場合もあるため、お住まいの自治体へ確認してください。
車が水につかったら、窓が開かない時はどうしますか?
水面より上にあるドアガラスまたはリヤガラスを、脱出用ハンマーで割って脱出します。フロントガラスと一部のドアガラスは合わせガラスのため割れないため、車種ごとにどのガラスが割れるかをメーカーへ確認しておくと安心です。
半地下や地下室に住んでいる場合、何に注意しますか?
道路面から雨水が流れ込みやすく、浸水した水の水圧でドアが開きにくくなる危険があります。浸水のおそれがある時は半地下部・地下室へ入らず、土のう・水のう・止水板を事前に準備してください。